女性の味方! 心身のバランスを整える「中医学」の事

薬膳・漢方

日常生活の中で、肩がこる、目がしょぼつく、肌荒れやお化粧のノリがよくない、生理痛がひどいなど病院に通うほどではないが、スッキリしないことは誰にでもあります。
中医学は中国から伝わった医学で、人の体は全てつながっているという哲学に基づいています。

人の体は約60兆個もの細胞からできていますが、それらの細胞は日々生まれ変わっています。体の不調は、あきらめないで気長に対処することで改善できます。
体を温めたり、食事を工夫することで、人が持っている本来の健康な体に戻していこうと言うのが中医学です。

中医学とは

中医学とは、4,000年の歴史を持つ中国伝統医学のことです。

西洋医学は採血などの検査によって病気を見つけ、身体の各臓器をピンポイントで治療しますが、中医学は数値化できない未病を、漢方薬を用いて個人のそれぞれの体質にそって治療をしていきます。中医学では、季節によって体や心のバランスを取りながら、個人の体質や体調に合わせて薬や食材を選び、漢方薬や薬膳などで体質や体調を整えていきます。

薬のみに頼らず生活習慣を見直し、薬膳を毎日の食事に取り入れて、体を作る血や肉、細胞単位で見直しをはかりながら、治療をすすめていきます。

中医学の3つの特徴

整体観

整体観とも整体観念ともいわれる整体とは、体のことです。体は心とつながっているだけではなく、季節や自然界とも関わっているといった考え方が整体観です。

また、中医学では体の部位の働きは肝、心、脾、肺、腎の五臓に分けられ、五臓には固有の働きがあり、お互いが関係し合っていると考えられています。

五臓のうちどこに不調や異常があっても、その部位だけを治療するのではなく、体全体を診ていきます。

弁証論治

個人の病の本質を考えて、論理的に治療をおこなうことです。

西洋医学では、表面に現れた病状に対して治療をおこないますが、中医学では病気の根本的な原因を調べて、あらゆる面から治療を行っていきます。

未病先防

病気とまではいかないものの体調がすぐれない状態を未病といいますが、大きな病に至る前に予防をすることを言います。

生活習慣や食事なども含め、個人に合った様々な養生法で、大病を未然抜防ぐ予防医学的な考え方です。

体質の種類について

中医学的に見ると、人の体質にはそれぞれ次のような特徴があります。

気虚

気が不足して、顔色が悪く、だるさや冷えに悩まされ、風邪を引きやすくお腹を壊しやすいタイプです。

気滞

気のめぐりが悪く、のどのつかえやお腹の張りが気になり、ゲップやおならがよく出ます。
女性は、PMS(月経前症候群)の症状がおきやすいタイプです。

血虚

血が不足して心身が潤い不足の状態で髪がパサつき、肌が乾燥気味で貧血や冷えの症状が見られます。少しのことでも疲れやすく、不眠の傾向があります。

瘀血

体の様々な部位で滞った血がコリや痛みの原因となり、肩こりや頭痛、腰痛がおきやすく、月経痛がおきやすいタイプです。

陰虚

体に潤いを与える体液が少なくなり、のどが乾きや目が充血、寝汗や肌の乾燥症状が現れます。

痰湿

体内に余分な水分がたまった状態で、痰がでやすく、むくみや吹き出物などに悩まされます。

中医学と女性の不調の関係

女性の節目の年令は、7の倍数とよく言われますが、確かに14歳ころに初潮が始まり、21歳くらいで女性として完成され、28歳ころが妊娠出産に適した時期に入ります。
そして35歳くらいから少しずつ容姿が衰え始め、42歳ころにはちらほらと白髪が目立つ人もいます。

49歳くらいで閉経する人が多く56歳ころには体力の低下を感じます。さらに年を重ね63歳ころになると動悸や不眠などに悩まされる人も多くなります。70歳ころになると不眠に加えて食欲不振などもおこります。

さらに、77歳、84歳、91歳、98歳と節目節目に体に様々な変化がおきますが、その時々をつつがなく乗り越えていく方法が、中医学による養生にあると言えます。

気と血と水のバランスを保つと不調が遠のく
年中体調がすぐれないという人は気・血・水のバランスが崩れているからかも知れません。
気は体の中を巡っている生命エネルギーですが、このエネルギーがたっぷりあると、やる気や元気が出てきます。
血は血液のことで、酸素を体の隅々まで運んでくれます。
水とは、リンパ液や唾液などの血液以外の体液のことですが、水分代謝や免疫システムにかかわっています。

不眠や偏った食事、運動不足などが続くと、体はどんどん不調になっていきます。不調に気がついた時点で、養生をすると病気は未然に防ぐことができます。

中医学を取り入れて、健康に美しく

老若男女問わず、ちょっとした不調に悩んでいる人は多いようですが、心が元気になれば身体も元気になり、心身のバランスが整ってきます。

特に、女性の体は複雑で繊細なため、西洋医学だけではホロ―しきれない部分もあり、漢方や薬膳を暮らしの中に取り入れる人が増えています。

いつまでも元気で意欲的に生きていくためにも、漢方薬や薬膳の知識を身につけておくとよいでしょう。

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