PMS(月経前症候群)は漢方で改善!選び方は?

PMS(月経前症候群)

PMSとは、生理の3~10日前くらいから始まる様々な不快症状で、身体的には頭痛やお腹の張り感、乳房の痛み、手足のむくみ、腰痛や肩こりなどがおこります。
精神的には、イライラしたり不安感に襲われたりします。
約7割の女性が生理前のトラブルに悩んでいるといわれていますが、最近では強いうつ状態や激しい怒りなどの精神的な症状で悩まされるPMDDも問題になっています。
どちらも辛い症状ですが、体を冷やさないようにして、自分に合った漢方薬を用いることで改善することも可能です。

■PMS(月経前症候群)の漢方治療について

生理痛の原因は、ホルモンのバランスの崩れ、体の冷えからくる血行不良、骨盤のゆがみ,日常生活のストレスなどが考えられます。
現代女性は、昔に比べて一生に起こる生理の回数は増えているため、子宮は常に疲れ気味です。
血の巡りを良くして、水分代謝や自律神経を整える漢方薬を用いることで、疲れた子宮を徐々に元気にしていくことができます。

PMSの漢方治療は、自己治癒力を高めて、不快症状を取り除くことを目的としています。
治療に使われる漢方薬は、自然界の植物や鉱物を組み合わせて作られています。
即効性がある西洋薬に比べると、緩やかな効き目ですが、体を本来の健康な状態へと戻してくれます。
近年では漢方外来を設けている総合病院も多く、個人の体質によって薬を調合することにより、的確で効率よく治療がすすめられています。
また、従来では専門の漢方薬局でしか手に入らなかった漢方薬も、ポピュラーなものならドラッグストアやコンビニでも入手できるようになり、漢方薬が身近になりました。

■自分に合った漢方の選び方

漢方では個人の体質や体調を「証」と言いますが、同じ症状でも人それぞれ処方が違ってきます。
証を知るには、私たちの体を巡る気・血・水のバランスをみます。
気とは、生命エネルギーのことで、活力のもととなります。
血とは、細胞に酸素や栄養素を運び、それぞれの部位の機能が順調に働くようにしてくれます。
水は、血とともに体を潤す役目をしています。

今の自分の体の状態が気・血・水の何が不足しているかを知ることで、それを補うとバランスの良い体になります。
気が不足していて気力がなく食欲もない人には、カンゾウ、チンピ、ニンジンなどの生薬を、血が不足して血色が悪く、貧血気味の人には、クコ、トウキ、センキュウなどを、水が不足している場合は、バクモントウやセッコク、ゴミシなどの生薬が効果的です。

■PMSに効果的な漢方

生理前になると体調が悪くなり、精神的に不安定になってイライラしたり、気持ちが沈むなどの症状がおきるのがPMS(月経前症候群)ですが、それぞの症状によって適した漢方薬が
微妙に違います。
イライラしてしまう人には「加味逍遙散」が、絶えず不安感がつきまとい食が細い人には「甘麦大棗湯」が、神経が過敏で虚弱体質の人には「抑肝散」ができしています。
また、生理痛全般に効果があり、冷え対策にも効く漢方は、「当帰芍薬散」が、冷えのぼせがあり、経血にレバーのようなかたまりがみられる人には、「桂枝茯苓丸」がおすすめです。

・加味逍遙散(カミショウヨウサン)の主な成分は、シヤクヤク、トウキ、ブクリョウ、ソウジュツ、サイコなどです。
・甘麦大棗湯(カンバクタイソウトウ)の主な成分は、ショウバク、タイソウ、カンゾウなどです。
・抑肝散(ヨクカンサン)の主な成分は、トウキ、チョウトウコウ、センキュウ、ソウジュツ、ブクリョウ、サイコ、カンゾウなどです。
・当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)の成分は、トウキ、センキュウ、シャクヤク、ブクリョウ、ソウジュツ、タクシャなどです。
・桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)の成分はケイヒ、シャクヤク、トウニン、ブクリョウ、ボタンピなどです。

<骨盤のゆがみと生理痛の関係>

骨盤は上半身と下半身のつなぎ目で、子宮や卵巣、膀胱や腸などの臓器があります。
長時間の座り仕事などで骨盤にゆがみが生じると、血のめぐりが悪くなり、生理痛などのトラブルがおきやすくなります。
固くなった骨盤は、ストレッチで開閉したり、左右にねじることで柔らかくなります。
続けていくうちに骨盤の位置が整い、骨盤のゆがみが取れていきます。
また、あぐらをかくように足を組み、全身をリラックスさせて腰と背筋を伸ばす簡単な、ヨガのポーズを習慣にするだけでも骨盤の位置が正常になり、生理痛から解放されます。

まとめ

生理に関するトラブルがあまりにもひどい場合は、医師に相談をする必要がありますが、
偏食や無理なダイエットによる栄養不足や、運動不足などによる新陳代謝の低下が、PMS(月経前症候群)の原因になっている場合が多いようです。
体温が1度下がると免疫力は30%下がると言われていますが、免疫力が下がると体のあらゆる部位に不調が現れます。
生活習慣を見直し、冷えない努力をするとともに、漢方の力をかりて大きな病気になる前に改善をはかりましょう。

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